(有)一志ピッグファーム 荒木田斎蔵さん

三重県津市一志町にある、一志ピッグファームさんは、繁殖から肥育をひとつの農場で行い、資源を有効利用する持続可能な「資源循環型農業」を取り入れ、健康で美味しい豚肉の生産をされています。今回は一志ピッグファームさんの「健康豚」を当店に卸してくれている、めし勇の大西孝幸さんと訪問させていただき様々なお話を聞かせていただきました。
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写真右:めし勇 大西孝幸さん

 

昭和60年に「一志ピッグファーム」を設立、飼育にこだわり美味しい豚を育てています。
「中日本肉豚出荷組合豚枝肉勉強会」において「最優秀賞」を平成25年・27年・28年に受賞
「全国優良畜産経営技術発表会」において「優秀賞」平成27年に受賞するほど社をあげてこだわりの養豚に散り組んでおられます。
農場での取り組みとして食の安全を守る為、外部からの消毒の義務、豚舎に入る際にはシャワー利用の義務、豚を移動させる時も豚が全くいない状態にし消毒を行い防疫を徹底しています。

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現在はHACCP(ハサップ)※1
 認定を受ける為に飼育、豚舎のさらなる改善をしさらに食の安全を追求されているとのことです。
一志ピッグファームさんの健康豚はミルポワでもお客様に大変好評をいただいている食材のひとつです。特徴は旨味が詰まっており臭みもなく、あっさりしているのが特徴です。
オガコなどの敷料を敷き豚にとって快適な環境での飼育や漢方を使った飼料など美味しい肉の為、様々な工夫が施されています。飼育方法も現状に満足せず日々豚と向き合い最善の環境を整えれるようスタッフさん一同努力されているそうです。

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※1

HACCPとは食品の中に潜む危害(生物的、化学的あるいは物理的)要因(ハザード)を科学的に分析し、それが除去(あるいは安全な範囲まで低減)できる工程を常時管理し記録する方法である。例えば、ハンバーグを焼くときに、挽肉中の感染症食中毒原因細菌などが、ハンバーグの中心の温度が何度にどれだけの時間経過すれば安全なレベルになるかを科学的に分析して、分析の結果決定した管理方法を実施して、実施した結果を記録する。これによりかつて行われていた抜き取り検査のみの管理では為し得なかった全品の安全性が高いレベルで効率よく確保され、このことを記録から証明することができる。日本ではHACCP は「品質と安全のため」と言われているがこれは誤りである。かつてアメリカ合衆国でも同じような過ちがあり、品質もHACCP で管理しようとする試みがあったが、結果として大企業でも管理が難しいものになってしまった。このことからHACCP では安全に特化したものである事がわかる。